帰る

朝食を済ませ、新聞を読み、ばあちゃん、お袋、アネキ、姉旦那と談話する。


昼前にRさん(犬)の散歩に奥さんと娘を引き連れて出掛ける。
ベビーカーを持ってこなかったので、奥さんは娘を抱っこして出掛けた。
出掛けに「結構歩くよ?家に居たら?」というと、奥さんは「平気だよ」と言っていたが、「2,3キロは歩くよ?」と言うと、「帰ろうかな・・・」と返ってきた。
まぁ結局奥さんも来たので、「ここは同級生の家で・・・」、「ここの川は昔は鯉が居たんだけど・・」などと故郷の説明をしながら散歩した。


どうでも良いがRさん(犬)のことを昔から僕はさん付けで呼ぶ。


昼を済ませ、同級生の祖父が亡くなったとのことで、喪服に着替え、葬儀に参列する。
葬儀が終わり、僕に気付いた友人は「帰ってきてたのか」と声を掛けてきた。
「本当なら家の代表者のアニキが来るとこだけど、仕事でね。 代わりに来たよ。 わりぃな遅くなって。 途中からになっちまった。」と話した。
この友人の姉、兄も顔見知りなので、冗談を交え、近況を報告した。
こんな時だから冗談を言わなきゃいけないのだ。
一番辛い人達を励ますのが周りの役目だ。一緒に辛がってはいけない。


家に帰り、横浜への帰り支度をし、挨拶を済ませ、実家を後にする。
横浜に帰る前に、高校の同級生と、麻雀仲間に娘の顔見せをする。


帰りの高速で渋滞にハマる。


地元の友人達と地元の言葉で話し、やはり地元は落ち着くな。
あんな嫌だった田舎も離れてしまえばあれほどいとおしいものもない。
と、感じるのである。