車でゴー

朝起き、朝食の支度をする。
トーストを焼き、スープを温める。
朝食を済ませ、髭を剃り、散髪に向かう。


担当のAさんといつも通りのんびりとした会話をしながら切ってもらう。
A:「大分伸びましたねぇ」
僕:「家のこととか車とか色々あってこれなかったんですよ」
A:「えーと じゃぁバッサリ切りますか」
僕:「あーと 適当にお願いします」
切ってもらっている間、僕が夜遅くまでこの店で練習している人を見かけたので、
「夜遅くまで練習している人いるみたいですねぇ Aさんとかも練習するんですか?」
と訊ねたら
「もちろんやりますよぉ 店長だって誰だってみんなやってますよぉ」
と答えが返ってきた。
「そんな偉い人までやってるんですか?」
と返すと
「どこの世界だって一緒だと思いますけど、技術職って満足したり、勉強止めたら終わりだと思いますよ」
若いのにこのAさんという人はとても立派な人である。
少し胸が痛む。


家に帰り、昼食を済ませ、仕事でお世話になっている方が子供用品をくれるというので頂きに行く。
奥さんと娘は初車であるが、奥さんはとても喜んでいた。娘はぐっすり寝ていた。
使い方が分からないナビで車両感覚が掴め切れていない車でいざ出発。
昔取った杵柄というやつでほどなく車両感覚にも慣れてきた。
予想はしていたがパワー不足は否めない。
トルクもやっぱりちょっと細いかなぁ などと感じる。
まぁいずれも素人意見ではあるが・・・


Y殿の家で奥さん、息子さんと談話をしながら小一時間ほど過ごす。
コーヒー、お菓子を頂きながら、仕事でお世話になっている人なので、若干(というかかなり)緊張しながら時を過ごす。


久しぶりに車を手にし、奥さんも喜んでくれているので気分もとても良い。
僕自身車がとても好きなので気分が良い。
色々なところに色々な人と出掛けられるなぁ などと考えつつステアリングを握り、アクセルを踏み、お気に入りの曲を口ずさみながら家路に向かう。