富士急、生きる

本日、フットサル関係者の面々と富士急ハイランドに出掛ける。


前日はまったくもって眠れず、ほぼ睡眠時間0の状態で絶叫マシーンに臨むこととなった。


最初に乗ったのは「トンデミーナ」。
およそセンスのかけらもないような名前とは裏腹に、恐るべきはその見た目。
回転しながらとんでもない角度まで空へと揺られるという単純且つ最悪な構造。
順番待ちの行列はさながら死刑台への道・・・
順番が近づくにつれテンションが上がっていくメンバー一堂。
不安になっている僕に「大丈夫」と言ってくれるメンバーではあるが、その目はどこかサディスティック・・・・


とうとう我々の番がやって来た。
誰かの発案で横の人の手を握ることになり、右横のH氏、左横のM氏の手を心許無く握る。
この時すでに僕の目は虚ろ。


・・・・そして機械は動き出す。


加速度的に増す回転スピード、振り子の振幅。
力なく握っていた両脇のH、M両氏の手をかつてないほどの握力で握る。


M氏「イテェよ きむ(笑)」
H氏「あっ はっはっはっ(爆)」
僕 「(絶句)」


振り子の振幅はいよいよMAXに近づき、この時までずっと瞑っていた目を少しだけ開く。
地面が頭の上はるか上空にあるんですが・・・・
この状況下、何故、僕の周り方々は笑っていらっしゃるのですか?(丁寧語)


やっと機械から体が開放された時、目からはうっすらと涙が・・・・




昼食を挟んでやって来たのは「フジヤマ」。
ギネス認定の超ど級絶叫マシンだそうです。
1度恐怖を味わったせいか、待ち時間の間は結構リラックスモード。
メンバーとカワイイ女の子探しに精を出す。
そして順番が近づけば・・・・まぁ平気な訳ないですね。
今回隣は我らがアニキこと年下W氏。
本当はちょっぴり手を握ってて欲しいな・・・みたいな・・・ね。
言えるわけないです。
後ろはH氏、絶叫苦手というTY氏。


そして「フジヤマ」スタート。
天まで届きそうな勢いでレールを上るフジヤマ。レールを上りきったフジヤマ。


真の恐怖はここから始まった・・・・・


今日、この瞬間まで本当に怖い時は言葉が出ないと信じて疑わなかった僕ではあるが、その認識は圧倒的間違いであることに気付く。
本当に怖い時、人は・・・そう、人は・・・変な声が出るんですね。


=以降、音声でお楽しみ下さい=
「ひっ!!」
「ひっ!!」
「ヒィー!」
「ひぃー、ひっ、ヒィヒィー!」
W氏:「きむが変ん〜!(笑)」
「ひぃ〜 ひ、ひ、ひ、ひ!!」
「ひ・・・ひ・・・ひ・・・」(過呼吸

以下、繰り返し
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乗り終わった後、膝がカクカクし続け、歩くこともおぼつかない。
H氏に支えてもらって何とか真っ直ぐあるける程度である。
フジヤマ中の僕の様子がW氏から全員に伝えられ、ますますもって情けない男街道を驀進することとなる。


この後、お化け屋敷に入ったが、語るほどの出来事はなかったので割愛。


帰る前に「ほうとう」で有名なお店に寄り、「ほうとう」を食す。
恐怖の後に何とも言えず、心休まる味である。
今、僕は生きている・・・・・そう感じた。


帰りの車で、M、R、N、TY氏と色々な話をしながら帰る。
特にN氏とは色々な内容の濃い話が出来、色々考えさせられた。
実のある話し合いだった。




少し前に「平凡な人生」という言葉を耳にし、それについて考える機会があった。
しかしながら「平凡な人生」などというものはなく、一見してそう見えるだけである。


誰しも悩みがあり、それについて一生懸命向かい合っているわけで・・それが平凡であろうはずはない。自分がそんな悩みを抱えた時は誰かに支えて欲しいと思うし、知人がそのような時は逆に支えてあげられれば・・・・そう思う次第です。