忘年会

本日は忘年会。
朝、起きて一通りの支度をし、台場へ向かう。
忘年会が昼からということで中々にダルイが、東京勤務の人間が一番多いのでその辺は仕方が無い。


台場に着き、顔見知りが居ない中、レクリエーションが始まる。
もっとも知らないのは僕だけで、周りは僕を知っているようだ。
○○君 と話しかけられるが、返答に困る。
年一回しか会わないのに皆良く覚えているもんだと感心する。


レクリエーション中、我が社No.1の美人の評判名高いM氏に話しかけられる。
M氏は何故か僕に子供が生まれるのを知っていたので、「なんで知ってるんですか?」と訊くと、「誕生日カードに書いたじゃないですかぁ」と言われる。
確かにそんなものをいただいたが、未だに封は切られていない。
とりあえず「あぁ なるほどね」と返しておく。
ちなみにM氏は来月で退社し、実家のある兵庫に帰られるそうなので、もう二度と会うことは無いだろう。
彼女ほどの美人に話しかけられることなど恐らく今後無いな・・・・
と少々残念に思うが、彼女ほどの逸材がこのまま場末の会社に埋もれてしまうのは勿体無い話だ。本人が望めばもっと華やかな舞台にも立てる・・・そんな逸材なM氏である。


レクリエーションも終わり、ホテルのパーティールームで忘年会を行う。
声は掛けられるものの、相手の名前を知らないのでなんとなくやり過ごす。
酒の量だけが増える。
本当に皆良く覚えてるもんだ。見習わねば。


2次会はどうしようかと思ったが、年一回の顔合わせなので残ることにする。
2次会はカラオケだったが、皆の歌う歌を僕は良く知らない。
とりあえず、年齢的に皆知ってそうなミスチルを歌ったり、N氏に促されスマップを歌ったりする。
バラードっぽい曲しか知らないので、盛り上がりには大層欠けるが、M氏からは「しっとりした曲上手いですねぇ〜」と言われる。
とりあえずクールに「ああ 有難うゴザイマス」とだけ返す。
冷静を装うがかなり嬉しい。


人に褒められて悪い気はしない。
歌うのは好きだが、大勢と行くカラオケは本当に好きな曲は何ひとつ歌えない。
だからあまり好きではない。


本当に僕が歌いたい曲は
It’s Glorious や
十六夜月に照らされて
アゲハ 〜これからの君と僕のうた
太陽アカラ波キララ
Girl Friend


な訳だが、誰一人としてそんな曲を知らない。
どんな良い曲であっても、会社の忘年会でそんな曲を歌う訳には行かない。


家に帰る時に、後輩のS氏に貰った景品を「僕は食べないから」とプレゼントし、I氏に「がんばってね」と告げ、M氏に「君ならきっと色んなことが上手く行くでしょ?」と言って帰る。
僕は後輩には思ったことを言う。
能力のある人間には「君は力がある」と言い、
キレイな娘には「君はカワイイから・・・」と言う。
お世辞じゃない、能力は能力として客観的事実を認識しておいた方がいいと思うからだ。
能力を過小評価してチャンスを逃して欲しくないだけだ。


年一回しか会わないような後輩ならばこそ、能力を生かして幸せになって欲しいと願う。


・・・・・もっとも次回は次回でまた名前から訊き直すのだが・・・・・・