闖入者

肉体的にはこれでもか というほど疲れはないのだが、
色々と精神的負担は文章で表せぬほど参っている。


と、いうことで酒でも飲もうと帰りに餃子と柿ピー(塩だれ)などを買って帰宅。


夕飯の量が多かったので、結局ビールを飲むことが出来ず、
柿ピーの袋は開けられないまま終わった。


夜、風呂へ向かった嫁が叫ぶ。
「ぎぃやぁぁぁぁぉぉぉぅぅぅ!!!」


ゴキブリでも居たのか?と訊くと
「ヤモリみたいなのがいる!」
と返事が返ってきた。


その返事に対し、ヤモリ的生き物がいることよりも、
何故「トカゲみたいなのがいる」ではなく、
「ヤモリみたいなのがいる」だったのか?
について少し考えてしまった。


あの手の生き物を見たら、僕だったら、まず「トカゲ」だと思うのではないか?
それを何故奥さんは「ヤモリ」と言ったのか?
そうこうしているうちに、その「ヤモリ」的生き物は家具の奥へと入り込んで行ってしまった。


どうでも良いが、実家に住んでいた頃、蝙蝠さえも家に居た僕からすれば、「ヤモリ」的生き物が家に居た程度ではさほど驚かないのである。