鎌倉、コーヒー

昨夜は寝たのが遅かったせいで、目が覚めるともう11時である。
洗った牛乳パックを近所のスーパーの回収箱に捨てに行き、帰りに昼食を買う。
先週末は土日ともフットサルがあり、トレーニングをしていなかったので、スポーツセンターに行こうかとも思ったが、天気が良いので紅葉を見に鎌倉に行くことにする。
普段ならバイクで出掛けるところであるが、鎌倉に着いたら結局どこかにバイクを置かなければならないし、いつものように江ノ島辺りまでぐるっと走るには時間も中途半端なので、電車で行くことにした。


鎌倉に着くと想像以上の人の多さにうんざりする。
何故こんなに人が多いのか?と疑問に思っていると鶴岡八幡宮で着物を着た子供がちらほらと見えた。
どうやら七五三らしい。
鶴岡八幡宮辺りはまだ紅葉には若干早かったらしく、敷地内にある大銀杏はまだ僅かに黄味がさした程度である。
まぁそれでもこんなところまで来たのだからと賽銭を入れ、奥さんの安産祈願や他数人のために願いごとをする。
境内を後にしようとした時に自分の願いをするのを忘れていた事に気付くが、自分のことなら自助努力で調整出来るので、まぁどうでもいいか と考える。


自家焙煎珈琲「玄」は、店の色調、空気、マスターなどすべてが まっとう なコーヒー屋である。
注文を受けた後に豆を挽き、一杯点てで淹れたコーヒーを客の好みのカップで出す。
コーヒーメニューはブレンドの他、水出しのアイスコーヒー、キリマン、モカ・マタリ、ブラジル、コロンビア、マンデリン、ブルマンはNo1が置いてある。(エチオピアがあったかどうかは思い出せないが)
その他メニューにはココア、自家製チーズケーキなどがある程度の実にシンプルなメニューだ。
値段の方も至極まっとうであるため、およそ高校生くらいでは入る気にはならないだろうと思われる。(現時点での僕にしたところでかなりの背伸びである)


そんな訳で「玄」でエチオピアを飲み、手持ちの本を読みながら30分ほど過ごす。
BGMも無く、客は皆静かで、店員が食器を扱うカチャカチャという音しか聞こえない静かな時間であった。


店を出て、さらに小道を奥へと進むと焼き物の店があり、そこを一通り見てから帰ることにする。


夜、奥さんと少し電話をする。
奥さんの実家では義父が僕の考えた名前を大層気に入ってくれたそうで、義母は奥さんの考えた名前が気に入っているらしい。
立場上、どちらの側についてもやりづらい感が否めないので「まぁ任せるよ」とだけ言っておいた。