歓迎会

今日は僕の職場のラボにすこし前から入って来た住人の歓迎会が催された。
顧客先主体の飲み会ではいつも小ネタを織り交ぜ、場の雰囲気を良くする様に努める。
まぁ零細企業の辛さというところか。
もっとも自分からネタをやらなくても、見た目からしてネタが山盛りな僕は、周りがどんどん攻めて来るので、それほど笑いをとるのにテクニックはいらない。
ロシアンルーレット系の食べ物も当然中る。それを見て周りは笑う。本当に便利だ。


二次会はサボろうかと思ったが、当然連れて行かれる。
拒否権は一切ない。便利なもんだ。自分で考えなくても良い。
カラオケだったが、真面目な歌と、お笑い系の両方を求められる。
真面目に歌うのも、お笑い系も好きなので、ちゃんと応える。
気づくと終電が無くなっており、「仕方ないから朝まで歌うか」と思っていたら、何故か午前3時に解散する。
途方に暮れていると何故か僕はT氏のマンションに泊まっていくことになっていた。
いつ決まっていたんだ? 本当に何一つ自分で決めなくても良い世界だなと考える。
T氏の自転車の後ろに乗り、T氏のマンションへ向かう。
途中、何故か商店街に熊が2匹(性格にはぷーさんの格好をした酔っ払った女の子)がいたので、自転車の上から手を振ってみたら、「ばいばーい」と返される。
今時挨拶の出来る良い子だな・・・自転車降りようかな と思ったが、T氏にツッコまれたので止める。


T氏のマンションは3LDKに一人で住んでいるということで、恐ろしく物が無かった。
リビングには円形のコタツが置いてあり、その上にはパソコンと資料が山のようになっていた。
部屋の隅にはパソコンがもう一台あり、家でも仕事を恐ろしくこなしているという噂が事実であると知る。
その他ほぼクローゼットだけしか使われていない洋室、押し入れしか使われていない和室。
こういう生活はこういう生活で結構憧れるな モノが何もない生活。
そんなことを考えながら寝る。